大隅地域は,鹿児島県の東部に位置する大隅半島の最南部(本土最南端の佐多岬)から北部にかけて位置し,曽於地区(曽於市・志布志市・大崎町),肝属地区(鹿屋市・垂水市・東串良町・錦江町・南大隅町・肝付町)の4市5町で構成されています。

大隅地域の人口は,令和2年の国勢調査によると223,828人で,県の総人口1,588,256人の14%を占めてます。また,人口密度は,106人/Km2となっています。(県全体173人/Km2)

大隅地域の総面積は,210,400haで鹿児島県総面積の23%となっています。そのうち,森林面積は132,445haで森林率は63%となっています。森林面積のうち,民有林は83,902haで63%で,国有林は48,504haで37%となっています。

 
 
佐多岬(南大隅町)
写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
 
 
悠久の森(曽於市)
写真提供:公益社団法人 鹿児島県観光連盟
 
 
●鉄道

JR日豊本線及びJR日南線

●道路網(幹線)

国道10号(曽於市〜都城市),国道220号(垂水市〜鹿屋市〜志布志市〜串間市),国道269号(南大隅町〜鹿屋市〜曽於市〜都城市),国道448号(錦江町〜肝付町〜大崎町)及び国道504号(鹿屋市〜霧島市)を幹線として,これに縦横に連絡した県道,市町村道等が陸上交通網を形成しています。


現在,東九州自動車道が志布志インターチェンジまで開通しており,今後、宮崎県日南市まで建設する予定です。

●海上

  海上交通拠点としては,東京,大阪及び沖縄を結び国の中核国際港湾として位置づけられている志布志港や湾内航路の垂水港等があります。

 
 

市町村所得推計(2019年度)によると,大隅地域の総生産額は,鹿児島地域,姶良・伊佐地域に次いで3位(約8,221億円)となっており,産業構造は外の地域と比較して第一次産業に傾斜しています。
 第一次産業総生産額において,各分野別の県全体に占める大隅地域の割合は,農業が38.2%,林業が30.7%,水産業が51.5%です。

 

大隅地域の民有林における森林面積83,902haのうち,人工林47,547ha(57%),
天然林29,362ha(35%),竹林2,458ha(3%),その他4,534ha(5%)となっています。
 人工林率は57%で,県平均の43%と比べて高くなっています。

大隅地域の森林蓄積は,26,269千m3で,県全体119,281千m3の22%となっています。また,ha当たりの蓄積は人工林が478m3,天然林が121m3で,県全体の(人工林466m3,天然林143m3)と比較すると,人工林は高く,天然林は低くなっています。

樹種別の面積構成比は,人工林ではスギが最も多く80%を占め,次いでヒノキ17%,クヌギ及びマツ2%等となっています。

 

また,大隅地域では,県内でも早くからスギを主体とした人工林が造成され,スギ・ヒノキの人工林のうち,10齢級(46年)以上の森林が人工林全体の77%を占めており,豊富な人工林資源を有しています。

 
 
 
 
 
   
 
 
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