大隅地域のスギやヒノキの人工林の約9割が植栽してから30年以上経過していて,利用期を迎えています。
また,地域内には大型木材加工場の整備や東アジアへの木材輸出の増加などにより,今後もこの地域で伐採される森林が増えていくことが予想されます。
大隅地域では,人工林を伐採した後に再び苗木を植える『再造林』を行うことにより,森林の公益的機能を早期に回復させながら,森林資源を再生する『伐ったら植えて』を合い言葉に循環型林業の推進に取り組んでいます。
また,県では森林の有する公益的機能の発揮と,森林資源が将来にわたり活用されることで地域が発展することを目指して,平成29年12月に「森林資源の循環利用の促進に関するかごしま県民条例(通称:かごしまみんなの森条例)」が制定されました。
森林の伐採を考えているみなさん 未来につながる緑豊かな大隅地域の森林づくりをみんなで進めましょう。
森林を伐る前に立木の評価や伐採や再造林などの経費について,森林経営プランナーに見積りをお願いしてみませんか?
森林経営プランナーとは,県が実施する森林経営プランナー育成のための研修を受講した者で,間伐や主伐・再造林など,森林施業の収支を示した施業提案書(森林施業プラン書(見積り書))を作成する技術者です。
森林経営プランナーは,大隅地域内の各認定林業事業体にいますので,各林業事業体までお問合せください。
再造林を行うために必要となる苗木代や植え付けに必要となる費用を助成する制度があります。
再造林に対する助成制度のお問合せ先は,大隅地域振興局または各市町,森林組合までおたずねください。
森林所有者などが森林の立木を伐採するときは,伐採を始める90日前から30日前までに森林がある市町村へ『伐採及び伐採後の造林の計画の届出書』を行うことが義務づけられています。
また、伐採後の造林が完了したときは、造林が完了した日から30日以内に伐採及び伐採後の造林に係る森林の状況の報告を市町村まで報告することが義務づけられています。
詳しい届出方法などについては、各市町までお問い合わせ下さい。